花鳥風月

スピッツ( SPITZ ) 花鳥風月歌詞
1.流れ星

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

僕にしか見えない地図を拡げて独りで見てた
目を上げた時にはもう 太陽は沈んでいた
造りかけの大きな街は 七色のケムリの中
解らない君の言葉 包み紙から取り出している

流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで
流れ星 流れ星 本当の神様が
同じ顔で僕の窓辺に現れても

君の心の中に棲むムカデにかみつかれた日
ひからびかけていた僕の 明日が見えた気がした
誰かを憎んでたことも 何かに怯えたことも
全部かすんじゃうくらいの 静かな夜に浮かんでいたい

流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで
流れ星 流れ星 本当の神様が
同じ顔で僕の窓辺に現れても

流れ星 流れ星

流れ星 流れ星 本当の神様が
同じ顔で僕の窓辺に現れても


2.愛のしるし

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

ヤワなハートがしびれる ここちよい針のシゲキ
理由もないのに輝く それだけが愛のしるし

いつか あなたには
すべて 打ち明けよう

少し強くなるために
壊れたボートで一人 漕いで行く

夢の中でもわかる めくるめく夜の不思議

ただの思い出と
風が囁いても

嬉し泣きの宝物
何でもありそうな国で ただひとつ

ヤワなハートがしびれる ここちよい針のシゲキ
理由もないのに輝く それだけが愛のしるし
それだけが愛のしるし
それだけで愛のしるし


3.スピカ

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

この坂道もそろそろピークで
バカらしい嘘も消え去りそうです
やがて来る 大好きな季節を思い描いてたら
ちょうどいい頃に素敵なコードで
物凄い高さに届きそうです
言葉より 触れ合い求めて 突き進む君へ

粉のように飛び出す せつないときめきです
今だけは逃げないで 君をみつめてよう
やたらマジメな夜 なぜだか泣きそうになる
幸せは途切れながらも 続くのです

はぐれ猿でも調子がいいなら
変わらず明日も笑えそうです
ふり向けば 優しさに飢えた 優しげな時代で

夢のはじまり まだ少し甘い味です
割れものは手に持って 運べばいいでしょう
古い星の光 僕たちを照らします
世界中 何も無かった それ以外は

南へ向かう風 流れる雲に
心の切れはしを 託したならば
彼方へ…

粉のように飛び出す せつないときめきです
今だけは逃げないで 君を見つめてよう
やたらマジメな夜 なぜだか泣きそうになる
幸せは途切れながらも 続くのです
続くのです


4.旅人

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

旅人になるなら今なんだ
冷たい夕陽に照らされて のびる影

やっぱりダメだよ 目を覚ましてもあの瞳
まっ赤なクレパス 塗りつぶしてく 無理矢理に
君を抱きしめて 鼻スリ合わせた
稲妻の季節甘いランデブー

バッサリ切られてなんでそーなの 俺だけが
頭ハジけて 雲のベッドでフテ寝して
意地悪に賭けた ありあまる魂
飛び過ぎた後の 若いカンガルー

旅人になるなら今なんだ
いかつい勇気が粉々になる前に
ありがちな覚悟は嘘だった
冷たい夕陽に照らされて のびる影

ぐったり疲れた だからどうしたこのままじゃ
ひっそり死ぬまで 空を食ってくだけの道
ハリボテの中をのぞき見た時に
いらだちのテコが全てを変える Wo Yeah

旅人になるなら今なんだ
いかつい勇気が粉々になる前に
ありがちな覚悟は嘘だった
冷たい夕陽に照らされて のびる影


5.俺のすべて

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

燃えるようなアバンチュール うすい胸を焦がす
これが俺のすべて

歩き疲れて へたり込んだら崖っぷち
微笑むように 白い野菊が咲いていた
心のひだに はさんだものは 隠さなくてもいいと
河のまん中 光る魚がおどけるようにはじけてる

燃えるようなアバンチュール うすい胸を焦がす
そして今日も 沈む夕日を背にうけて

俺の前世は たぶんサギ師かまじない師
たぐりよせれば どいつも似たような顔ばかり
でかいパズルの あちらこちらに 描きこまれたルール
消えかけたキズ かきむしるほど おろかな恋に溺れたら

燃えるようなアバンチュール 足の指もさわぐ
真夏よりも暑く 淡い夢の中で

何も知らないお前と ふれてるだけのキスをする
それだけで話は終わる 溶けて流れてく

燃えるようなアバンチュール うすい胸を焦がす
そして今日も 沈む夕日を背にうけて

山のようなジャンクフーズ 石の部屋で眠る
残りもの さぐる これが俺のすべて


6.猫になりたい

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

灯りを消したまま話を続けたら
ガラスの向こう側で星がひとつ消えた
からまわりしながら通りを駆け抜けて
砕けるその時は君の名前だけ呼ぶよ
広すぎる霊園のそばの このアパートは薄ぐもり
暖かい幻を見てた

※猫になりたい 君の腕の中
寂しい夜が終わるまでここにいたいよ
猫になりたい 言葉ははかない
消えないようにキズつけてあげるよ※

目を閉じて浮かべた密やかな逃げ場所は
シチリアの浜辺の絵ハガキとよく似てた
砂ぼこりにまみれて歩く 街は季節を嫌ってる
つくられた安らぎを捨てて

(※くり返し×2)


7.心の底から

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

いつもより無邪気に 腕ふり 風を切り
ひと握りくらいの 疲れをバネにして
すすめ!まだまだ 明日をあきらめないで
きっと どこかで 窓を開けて待ってる

※心の底から愛してる 今でも奇跡を信じてる
天使のパワーで 悪魔のパワーで
取り戻せ ありふれたストーリー※

陽の光まぶたに受けて真赤な海で
金縛りみたいに ごろごろもがいてる
とばせ!魂を 高い柵の向こうまで
白い小さな花になる いつかは

心の底から愛してる 世界の終わりがもう見える
銀河のシャワーを バベルのタワーで
吸い込め 涙のグローリー

すすめ!まだまだ 明日をあきらめないで
きっと どこかで 窓を開けて待ってる

(※くり返し)


8.マーメイド

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

どうもありがとう ミス・マーメイド 甘い日々を
カラカラだった魂に水かけて
不死身のパワーを僕に注ぎ込んだ
はぐれたボートの上

優しくなった世界の真ん中で
君の胸に耳あてて聴いた音
生まれた意味をみつけたよひとつだけ
潮風に吹かれて

サマービーチ・お魚・白い雲
素敵な想い出ずっと忘れないよ いつまでも

どうもありがとう ミス・マーメイド 愛の日々を
短く暑い夏の蜃気楼
すくすく育てばいつかは食べられる
ぼやけたフルーツの夢

サマービーチ・お魚・白い雲
素敵な想い出ずっと忘れないよ いつまでも

サマービーチ・お魚・白い雲
素敵な想い出ずっと忘れないよ いつまでも
ずっとずっと いつまでも


9.コスモス

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

鮮やかなさよなら 永遠のさよなら
追い求めたモチーフはどこ
幻にも会えず それでも探していた今日までの砂漠

約束の海まで ボロボロのスポーツカー
ひとりで行くクロールの午後
君の冷たい手を暖めたあの日から手に入れた浮力

ささやく光 浴びて立つ 君を見た秋の日
さびしげな真昼の月と西風に
揺れて咲くコスモス 二度と帰れない

鮮やかなさよなら 永遠のさよなら
追い求めたモチーフはどこ
幻にも会えず それでも探していた今日までの砂漠

あの日のままの秋の空 君が生きてたなら
かすかな真昼の月と西風に
揺れて咲くコスモス 二度と帰れない

鮮やかなさよなら 永遠のさよなら
追い求めたモチーフはどこ
幻にも会えず それでも探していた今日までの砂漠


10.野生のチューリップ

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

夜空にいつもの星が見えない
ポケットに破れた地図をつめ込んで

僕の目はどこへ行く 君のにおいがする
真夜中の風に乗って 野生のチューリップ探しに

スズメのざわめき かためた木々も
野良猫 サカリの頃の歌声も

紛々に砕かれて ここには何もない
真夜中の風に乗って 野生のチューリップ探しに

いますぐ行くよ まわっているよ
いますぐ行くよ 壊れた時計の力で

夜空にいつもの星が見えない
ポケットに破れた地図をつめ込んで
さよなら さよなら…


11.鳥になって

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

今 鳥になって 鳥になって
君は鳥になって
鳥になって 鳥になって
僕を連れて行って
僕を連れて行って
ああ いつまで
君の身体にしがみついたまま
きっと明日は僕らは空になる
こんなこともあるだろう
このまま僕は喋りつづけてる

こんな僕にだって 僕にだって
誇れるものがある
モグラになって モグラになって
僕にしのびこんで
ここにしのびこんで
ああ 覚悟ができないままで
僕は生きている
黒いヘドロの団子の上に棲む
笑い話じゃないね
このまま僕は喋りつづけてる


12.おっぱい

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

やっとひとつわかりあえた
そんな気がしていた
急ぎ過ぎても仕方ないし
ずっと続けたいな

痛みのない時間が来て
涙をなめあった
僕は君の身体じゅうに
泥をぬりたくった
泥をぬりたくった

君のおっぱいは世界一
君のおっぱいは世界一
もうこれ以上の
生きることの喜びなんか要らない
あしたもここで君と会えたらいいな

甘い匂いでフワフワで
かすかに光っていた
誰の言葉も聞こえなくて
ひとり悩んでいた
ひとり悩んでいた

君のおっぱいは世界一
君のおっぱいは世界一
もうこれ以上の
生きることの喜びなんか要らない
あしたもここで君と会えたらいいな


13.トゲトゲの木

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

トゲトゲの木の上で
ほらプーリラピーリラ朝寝してる
ちょっとだけ目を開けて
つじつまあわせて

ハナムグリ僕はまだ
白い花びらにくるまってる
歩きだした心
くねくねでいいな

探していたものはもう ここにあるよ
僕のこと嫌いだって言った 君にも

すぐに分けてあげたいな
とどめのプレゼント
箱あけてみなよ
恐くなんかないよ

元気でね
いつまでも

トゲトゲの木トゲトゲの木
トゲトゲトゲトゲトゲの木
入道雲のタメ息がとどく前の

お日様苦笑いで
ちょうどいいね
洗濯物も乾きそうだね

だけど僕がまばたきを
したその瞬間に
もう目の前から
君は消えていた

元気でね
いつまでも
元気でね
いつまでも